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Spare Times

暇な時に書きます

嗚呼、向井太一くん

向井太一氏のアルバム『24』で特筆すべき点は2曲目の『STAY GOLD』にある。「共感」(ここでは言葉の再生産について指摘があるが、つまり言葉の軽さを示している)そのことについて、ややシニカルに書かれた向井のリリックは“流れていく時代の中で その言葉で その音で 何が伝わるの?”のフレーズから、重みのない言葉や音についての問題提起をする一方で、詩の最後にあるこのフレーズ、“この言葉で この声で そこまで届くまで”からは、葛藤しつつ、もがきながらも、ある決意をした向井の心情を見出すことができる。リリックとメロディとの見事な調和で完成したのは、甘さやクールさなど感じさせない、向井太一の秘める「熱」、あるいは「怒り」から成り立つ力強い楽曲。2017年以降のカルチャーシーンで、自分の立ち位置を確立してしまうことは自明、そしてそれだけに止まらない向井太一のおおいなる才能を、まざまざと見せつけられた。

 

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