Spare Times

暇な時に書きます

「薄謝で申し訳ございませんが、1文字1円で何卒宜しくお願い致します」は悪か。

WELQの炎上案件については別で書きたいのですが、ちょっとダメだなと思ったのは昨日金田淳子さんが言っていた「1字1円で、ライターは資格問わず募集、チェックしている人たちもファクトチェックできる能力がない素人」、というファクト。1文字1円、これは頭脳労働でもらうべき額ではないし、なにかしら実績を作りたいという学生さんには良いのかもしれないけれど、質が担保されないのは明らかです。

togetter.com

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ただ、薄謝について、全てを「悪」としてはいけません。(この業界以外の)普通のお仕事の人にとって、お金ってもちろん重要です。ですが、この世界では少し違うのです。例えば、「◯苑で働いて食べていこう!」と思っている人は少ないでしょうし、某批評誌も某gueも、正直そんなにたくさん貰えるという話を聞きません。むしろ安いと聞きます。ただ、安い代わりに得るものがたくさんある。それが「その媒体に載ることで貰える名刺」だったりする。

 

〜という媒体で書きました、さらに継続して使ってもらっています。と別の仕事相手に言えるのは、その後、貰えるものの大きさを担保します。クラウドソーシングでの1円よりも、名のある媒体での1円(はちょっと言い過ぎか。でも無料のところもあるしな)を、モノ書きを目指す方々には目指して欲しい。すぐに実績が欲しい?それならば、今だとブログやnoteが良い。1文字1円で小さな、ほんとうに小さな実績を積み上げるよりもバイトをしながら、あるいは働きながら、ブログやnoteを書いてください。「どんなものを書いてこられましたか?」という質問が来たとき、それを見せた方が良いです。WELQみたいなとこに引っかからずにすむし。

 

ただ、この世の中には「この雑誌(Web)に載れた!うひょーーー!!!!!!!」「原稿料はすごく安いけど、この仕事は楽しい!もうお金いらない!!!!!テンション上がるううううううううう!!!!!!!!!!!!!!」とかなる媒体はもちろんわずか。それ以外の、膨大なクソサイトからの1文字1円みたいな発注は、結局編集もきちんと機能していないところが多いし、質を担保することなんでできないんだから、誰も得をしない。そして、さらなる労働環境の悪化を招くだけです。百害あってさらに害がある。※こういうのマジでやめろよ……。結局1円じゃねえか……。

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原稿料は質を担保するという考え方。また、原稿料を高く提示することによってお金に引っ張られて質が担保されないから全く払わないという考え方。どちらも正しいけど、少なくとも、編集者として発注したとき、高いお金を払って質の悪い原稿がきた経験はない。読まれなかったんだとすれば、それは編集者の責任。記事をどう良くするか、良い記事をどう読ませるかが編集者の仕事なので、記事が悪いから読まれないは編集者の怠慢。生地が悪いからふっくら膨らまないとかいうピザ屋に誰が行くのか、という話です。

 

最後に、自分は信頼できる編集者、好きな編集者には一切お金の話をしません。そして、信頼できない人とはそもそも話をしませんよ!!!!!